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犬のアレルギーの症状と症状別の対策について

更新日: 2021/06/30


犬のアレルギー

愛犬さんにアレルギーはありませんか?

犬にもアレルギーがありまして、人間と同じく相当なストレスを感じてしまいます。アレルギーをそのまま放っておくと重い皮膚病になったり、体調不良としてあらわれます。

アレルギーになってもアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)を特定できれば対策ができますので、愛犬さんのアレルギーがあるかチェックして、早めに対応しましょう。

犬がアレルギーかチェックする方法

アレルギーの初期症状としてかゆみがありますので、愛犬さんが頻繁にかゆがってる部分を掻いたり、噛んだりしていたらアレルギーの可能性があります。また、かゆみ以外にも症状が現れますので、以下の項目に該当する場合はアレルギーを疑いましょう。

  • 体をかゆがっている
  • フケがでている
  • 抜け毛が多い
  • 下痢、嘔吐がある
  • 顔や耳の内側、目の周り、口周り、股の内側などが赤くなっている
  • 足の裏や指の間など、執拗に舐めたり噛んだりする

犬のアレルギーの種類と症状

アレルギーの症状は大きく分けると3つに分類されます。

  • ノミアレルギー性皮膚炎
  • アトピー性皮膚炎
  • 食物アレルギー

ノミアレルギー性皮膚炎

簡単に説明するとノミが寄生することによるアレルギーです。

犬にノミが寄生して血を吸うときのノミの唾液にアレルギー反応を起こして発症する皮膚病です。ノミを取り除いて皮膚炎の治療が必要です。(ノミを取り除くだけでは治りません)

ノミの見つけ方としては、ノミの糞(黒い粒状)がないか犬の毛をかき分けたり、毛の根元を調べてください。

ノミアレルギー性皮膚炎になると愛犬さんに次の症状がでます。

  • 脱毛
  • 激しいかゆみ
  • 身体をかむ
  • 発疹
  • 食欲不振
  • イラつき

アトピー性皮膚炎

犬にもアトピーがあります。空気中の花粉、カビ、イエダニ、動物のフケなどの物質に対するアレルギー反応です。

遺伝にも関係があるため、発症しやすい犬種があります。

初期はかゆみがでてきますが、次第に噛んだりして傷ができますので、なるべく早めに気づいてください。

人間と同じく完治することが難しい病気ですから、悪化させないように獣医師と相談して治療してくだい。

症状が出やすい部位

  • 脚のつけ根
  • 指先

アトピー性皮膚炎になると愛犬さんに次の症状がでてきます。

  • なめる
  • 噛む
  • ひっかく
  • かゆいところをこすりつける

食物アレルギー

食事に含まれる成分に対するアレルギー反応です。

対象は、牛肉、乳製品、穀類(小麦、穀物、大豆、とうもろこし)、鶏肉、卵です。また、添加物も含まれています。食物アレルゲンと呼ばれています。

食物アレルゲンを特定するには、獣医師にアレルゲン検査をしていただきましょう。

食物アレルギーでは愛犬さんに次の症状がでてきます。

  • なめる
  • 噛む
  • ひっかく
  • 下痢

アレルギーの対策について

ノミアレルギー性皮膚炎

ノミが寄生することにより起こる症状ですので、愛犬さんの周りを清潔にすることが大切です。また、散歩すると屋外でノミが寄生する可能性もありますので、ブラッシングやシャンプーをして愛犬さんを清潔にしてあげましょう。

ノミを寄生させない予防薬もありますので、獣医師に相談していただければ処方してもらえます。

  • 愛犬さんの生活環境を清潔に
  • ブラッシングやシャンプーで身体を清潔に
  • 予防薬を使う

アトピー性皮膚炎

空気中に舞っている花粉、ダニなどの浮遊物が症状を引き起こしますので、環境を清潔に保つことが大切です。空気清浄機などを活用して空気をきれいにすることが大切です。

  • 愛犬さんの生活環境を清潔に
  • 空気清浄機で空気をきれいに
  • 薬を処方してもらう

食物アレルギー

対象の食物は検査を受けることにより特定できます。

ドッグフードを購入される場合は、アレルギー成分を含まないものを選んでください。

  • 食物アレルゲンを検査で特定する
  • アレルギー成分を含まないドッグフードを選ぶ

ドッグフードの選び方については以下も参考にしてみてください。 健康を考えたドックフード選び!選び方は人間と同じ

まとめ

アレルギーは早めに気づいてあげることが大切です。

愛犬さんがアレルギーか判断に迷った場合は、安易に決めつけず獣医師に相談して誤った対処をしないように注意しましょう。

アレルギーは、初期でかゆみに始まり、そこから進行してひどい皮膚炎の状態になってしまいます。また、噛んだりひっかくことにより傷となって、その傷口から感染症になる場合がありますので、早めに治療を受けてください。