犬が我が家にやってきてから家族や環境にも慣れてくると、迷子になることはないと思いがちですが、よく慣れている犬でも状況によっては簡単に迷子になってしまいます。
飼い犬がどのような状況で脱走して迷子になってしまうのか、実例からご紹介します。
大きな音(雷、花火の音、災害など)にびっくりしてパニックになって逃げてしまった。
犬は大きな音に弱く、怯えたりパニックになる事があります。
散歩中や室内など飼い主が一緒にいるときでも、大きな音にびっくりして逃げ出してしまい迷子になります。
散歩中では、驚いた犬がいきなり暴れることで、飼い主が対応できずリードを手放してしまったりします。場合によっては激しく動くことによって首輪が取れてしまうこともあります。
室内であっても、空いていた窓や扉から飛び出してしまいます。外飼いの場合も同じく、鎖が緩んでいたりすると外に飛び出してしまいます。
最近は災害も多く発生していますが、大雨、台風、地震など自然環境にも、犬は人間以上に反応するため、怯えたりパニックになりがちですので、近くで怖がらないように面倒をみてあげてください。逆に飼い主が怖がっていると犬もそれを見て、怯えてしまいます。
また、大きな音だけでなく、雷のように強い光でも逃げ出すことがあります。
動物病院やトリミングなどの場所へ出かけたところ逃げだした。
日頃から嫌がっている外出先では、その場所に近づくにつれ、犬がそわそわして少しの油断から飼い主の手をかいくぐって逃げてしまうことがあります。
目的の場所につく前に不用意に犬用のキャリーバッグを開けると、犬が飛び出して逃げることがありますので不用意に開けないようにしましょう。
スーパーやコンビニなどの店先に繋いで戻ってきたら、いなくなっていた。
犬がみずからリードを解いて逃げてしまうことがあります。
また、最近は虐待目的や愉快犯など犬を盗難されることもあります。少しの時間でも犬だけを放置しないようにしましょう。
外飼いしていたらいなくなっていた。
犬の種類によっては外で飼うことが向いていることがあります。室内に犬の匂いがしないとか、汚れないなどのメリットがある一方デメリットもあります。
音におどろいて緩んでいた首輪や鎖を解いて、外へ飛び出すことがあります。夜のうちに逃げてしまっていたら、翌朝にいなくなっていたことに気づくため、より遠くまで行ってしまうことがあります。
犬を外で飼うことは、迷子になるリスクが高くなります。普段から存在を気にかけ、大きな音や雷などがあった場合、犬がパニックになっいないかも気にかけてあげましょう。
また、盗難やイタズラをされる可能性もありますので、カメラを設置して証拠を残し、いざというときにも対応してください。
去勢していないオスの犬が、発情したメスの臭いに惹かれ追いかけて行って見失った。
最近では飼い犬が去勢されることが多くなりましたが、去勢されていない場合、我を忘れて後を追いかけてしまい迷子になるケースもあります。
飼い主もそのうち帰ってくるだろうと余裕で待っていると帰ってこなかったとの事例もあります。
窓や扉を少し開けて留守にしたときにいなくなった。
直ぐに戻るからと窓や扉を開けておいたことで、迷子になることがあります。少しの時間でも外出するときは戸締りをしてください。
外出先で迷子になった。
見知らぬ土地で散歩させて見失ったり、あまり整備されていないドッグランで敷地外に出てしまい迷子になることがあります。
散歩道など普段歩き慣れている場所でしたら、犬も近くに戻ってくる可能性がありますが、見知らぬ場所では放浪してしまいます。
老齢による迷子
犬も老齢により痴呆を発症することがあります。また、目の病気であまり見えてないなど人間の高齢者と似たような状況もあります。
そのような状況で外に出てしまうと迷子になってしまいます。痴呆により戻ってくる本能がかなり低くなるため放浪することになります。
まとめ
以上、事例による犬が迷子になってしまうきっかけについて述べました。犬の行動を知っておくことで、迷子を防ぐことができます。
少しの気の緩みで迷子になってしまうことを認識しましょう。
特に外出したことのない室内犬は、逃げ出したあとの行動に予想がしづらいため、逃げ出させない対策が必要です。